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02/21/2006

映画 「クラッシュ」

風邪で2、3日寝ていた。  咳がひどいタイプだ。 

ひき始めに気づかずバイトに出かけ、着いたのは朝礼が始まる時間だった。  オンタイムは遅刻扱いなのだ。(遅刻ではなく朝礼遅刻) 気がついたら熱で汗びっしょりになっていた。  その日はどこか朦朧としていてタイピングも妙な変換ばかりだった。 処理すべき操作を忘れた気がしてチェックするとちゃんとログがあったり、間違いないと思ったものをかえって忘れていたりチグハグ状態。 

ピアノを弾くのも同じで、普段はスラスラ弾けているものをミスタッチしたりする。
疲れたり考え事したりして集中できないと注意力はダウンする。 人間は歩くことからして知らないうちに集中しているわけだなぁなどと考える。 風邪をひいたりして体調が悪い時にこのことを今更ながらに驚く。 生きていること自体集中の連続なんだ!  疲れがたまり体力が落ちてくると始めは気力で補っているが、その気力も 体力が落ちきってしまうと支えようがない。 精神に影響が出るのは自然なことだ。

先週始めにバイト帰りに観たポール・ハギス監督の「クラッシュ」は予告編を見てすぐに特別観賞券を買っていた。 監督が「ミリオンダラー・ベイビー」の脚本を書いた人だということもあるが、予告編だけでいい作品の予感があった。

観終わって、まず考えたのは「愛」が時に「武器」になるということ。 昔から考えていることのひとつだ。 愛し合っているのに傷つけ合う、このことは大きな単位で考えれば人類全体に当てはまる。 親子喧嘩、兄弟喧嘩、夫婦喧嘩などの内容はそのまま国と国の問題と変わりなかったりする。 家族内ですれ違いが起こると始末に負えない場合がある。 遠慮のない間柄だから平気で罵詈雑言並べ立てる。 

相手の本心からではない言葉を、心に余裕がないと翻訳(私はそう呼んでいるのだがほんとは何を言いたいのかを察すること)できず、それが本心のように聞こえ、それに対して心に痛みを覚えながらひどい言葉を返す。心にもないことまで口走ってしまったりする。相手が本心じゃないとわかってくれるだろうと無意識に思っているように感じる。言いながらびくびくしたりもする。この後のフォローがないとお互い傷ついたままになってしまう。

フォローにはかなりエネルギーが必要なので、難しい問題からは逃げ出したい者たちにはそんなことする余裕はない。 捨て台詞言ったりガチャンと電話を切ったりすごい音立ててドアを閉めてその場を逃げ出す。 この小さな傷が重なり治しようのない大きな傷になりぱっかり傷口が開いたままになってしまうと、第三者の介入や時の流れで修復はできることがあっても醜い傷跡が残ってしまう。

映画は人種差別を扱っているように言われるが、私が注目したのはそれ以前の人種差別した人間の精神状態だった。 マット・ディロンやサンドラ・ブロックがセクハラ警官やビッチと呼びたくなるような上流婦人を演じている。 これがうまい! 気分悪くなるくらい嫌な奴になりきっていた。

ひとりでは背負い切れない問題をかかえて疲れていたり、日々の生活での不満や怒りが沸騰点に達していたり、心がささくれだってピリピリ過敏になり些細な事ですぐ衝突。 LAに住んでいた友人からロスは車がないと動けない社会だと聞いていた。 映画では交通事故や警官に車を止められるシーンが多い。 人と人、車と車、人と車、ぶつかることからまき起るいくつかのドラマを描いている。 そのドラマが絡み合ってひとつのドラマになっている。
無意識のうちにぶつかり、ぶつかることによって自分の存在確認をするというようなことがあるかもしれない。 「触れ合う」の延長線上に「ぶつかり合う」がある。

人種差別については、私は根っこは「恐怖」だと思っている。 ひとりで道を歩いていて知らない人に出会ったら、怪しい人間ではないだろうかと不安になるみたいな。 知り合ってみたらすごくいい人だったみたいな。

携帯から

                                     

                                                 

* ↓田園都市午前三時Blogに書き込んだのをコピペ。

「恐怖」だと思う。 戦争が起こる始まりだと思う。 

いつも考えるのは、ある場所で(無人島でもいい)ひとりで歩いていたら向こうから知らない人が来る。 自分の性別・年齢・肌の色・身なりと相手とを入れ替えて考える。
これが動物だと、猫ならかわいいが犬だと怖くなってくる。
石投げて逃げるかもしれない。

恐怖を抱き「殺す」にいたる。
私はゴキブリ殺してしまう。(いっしょにするな?) 

                                         


                            

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