映画 「ミュンヘン」 3
一雨ごとに春が近づくと言うが、ほんとに暖かくなってきた。 季節に関しては毎年のことなのに初めてのように感じてしまう。 ずっとビルの中にいたのでわからなかったが、駅お電光掲示板を見ていると強風のニュース、春の嵐のようだ。 春一番がもう吹いたのだろうか?
アパートのエントランスの花壇にはパンジーが咲いている。 菫色のパンジーが一番好きだ。 去年、ここに引っ越して来た時にも咲いていたのを思い出した。
バイト帰りにまた「ミュンヘン」を観た。 何もすることがなくて、これを徒然なるままにと言うだろうか? それはともかく、ラストシーンを確かめたくてふらふらと映画館に向かってしまった。
主人公のアブナーの妻が「あなたの祖国はイスラエルよ」と言うとアブナーは「僕の祖国は君だよ」と言う。 ラストシーンでその言葉がよみがえってきた。 アブナーにとっては「祖国」である妻が住むブルックリンから見える景色なのだ。
ツインタワーに懐かしさを感じるのは半年住んだことがあるからだけでなく、マンハッタンの景色が好きだったからだけでなく、その姿をテロ以前の平和の象徴のように感じるからかもしれない。
*映画の色合いがリドリー・スコット監督の「ハンニバル」、レクター博士が住んでいたフィレンツェの色合いと似ているなぁと思いながら観ていた。
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