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03/05/2006

映画 「シリアナ」

昨日、バイト帰りに待ちに待った「シリアナ」を観た。 上映時間が早かったのに新宿まで行かなくてすんだ。 間に合わないかと思っていたが、終業直前に電話につかまることなく有楽町で観ることができた。 こんなときは今の職場でうれしい。 東京のほとんどの映画館が帰り道にあるのだ。

「ミュンヘン」も重い映画だったが、「シリアナ」もめちゃくちゃヘビーだった。 度肝を抜く内容だ。 うすうすはわかっていることなのに、アメリカの陰謀の手口が暴露されたと言っていい。 すごい脚本だ!  脚本家が誰かなんてあまり気にしてない頃に観た「トラフィック」もすばらしかったが、もっとすごい。 スティーブン・ギャガンってもう目が離せない。 政治的しかも暴露に近い内容の映画に錚々たるスター俳優が出演していることがすごい。

どの役をとっても唸るくらいうまい。 クリストファー・プラマー、クリス・クーパーの狡猾な悪役ぶり。 元CIA工作員訳のウイリアム・ハートもよかった。 大手法律事務所の弁護士役の黒人男優がまた不気味で重要な役なんだけど、どこかで見たことあるなぁと思ってたら「バスキア」の主人公だった。 正反対な役をこなしていたけど法科を卒業した人で博士号まであるらしい。 なるほど。

ジョージ・クルーニーと共にタダ同然で出演したというマット・デイモンもエネルギーアナリストという大事な役をこなしていた。 彼はハーバード卒だから歩む道が違っていればあんな地位にいたかもしれない。 あの役は彼でないとだめだったとG・クルーニーが言ったそうだ。
G・クルーニーはこの映画に出演するために16Kも太って髭を生やしていた。 食べ続けるのは辛かったがそれが仕事だったと言っている。. 後でやせるのが大変だろうなぁ。 でも太っても素敵だ。 ふたりの俳優がタダ同然というだけで製作費が助かっただろうな。 この映画で疑問を投げかけたかったのだそうだ。 特にアメリカ国民に。

脚本を読んだ俳優が端役でもいいから出演したいと申し出る。 そんな脚本家もすばらしいが製作に乗り出したスティーブン・ソダーバーグやG・クルーニーはほんとにすばらしいと思う。 あくまでも映画的に表現していることで、いつもの映画のように観てしまうがこれが本当なんだろうという恐怖感はずっしり重い。 現代の生活において石油は欠かせない物になっている。 ガソリン以外にもいろんな物に、洗剤、化粧品、薬にまでなっているらしい。その石油はいつかはなくなるエネルギー資源でもう先が見えている。 陰謀や戦争で利権を奪い合っているのだ。 石油会社は、というより石油関係人脈(国か)は次に変わるエネルギーがもし見つかっていたとしても、石油がなくなるまで金儲けしようとするのだろうなと思った。 

マイケル・ムーアの本や映画を観ただけでなくても映画の中の某アラビアの国がサウジアラビアとわかる。 「CIAは何をしていたのか?」を買ったら偶然「シリアナ」の原作のようなものだと知った。 作者のロバート・ベアは退官したケースオフィサーであり工作員だったそうだ。
アメリカを知ることは日本について知ることにもつながると私は思っている。 アメリカは実はとても怖い国なのだった。 トムとジェリーや名犬ラッシー、ディズニー映画で育ちジャズに憧れピアノやウ゛ォーカルをやるようになり、NYにする住んだりもした。 今だって好きだ。 だから寂しく悲しい。 アメリカ人はもっと傷つくだろうな。 希望がなくなる。
でもこんな映画を作る男たちがいる。 ペンは剣よりも強し。

携帯から( 続く予定)

                                   

*「SYRIANA」とはワシントンの業界用語(jargon)で、「アメリカの利益にかなう中東の新しい国」という意味なんだそう。 仮想国でシリア、イラン、イラク辺りだという。

昨夜、このBlogのニュースに米国にイランの部門ができたというようなのがサッと流れた。 次はイランかとゾッとした。

                                            

                                         

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