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04/02/2006

最近気になること

今年の始め、家から駅までの間にあった電気屋さんのシャッターが下ろされたままなのに気づき貼り紙を見ると閉店と書いてあった。 その近くにある他の電気屋さんよりきれいで親切だったのに残念だった。 ちょっとした修理、引越しで洗濯機のホースを付け替える、テレビの配線を頼む、エアコンの付け外し等、頼りになるのだ。 

もうひとつの電気屋さんはとても営業しているとは思えないくらい乱雑で、廃業してそのままの状態か倉庫かとしか見えないし人がいるのを見たことがない。 いつでも「すぐに戻りますからお待ち下さい」という札がかかっていて、待てど暮らせど帰って来ない。 だから家に近い電気屋さんがなくなったのは少々がっかりした。 それでなくてもこの辺は商店街とは名ばかりになっているのだ。 ネットの発達は便利だけれど、末端では人が生きていくために必要な仕事がどんどん奪われている気がする。

最近、その電気屋さんの後を工事していたので何ができるのかな、美容院かなと思っていた。 こないだ昼間に通ったら一面ガラス張りでフローリングに何人かの女の人たちと小さな子供たちが板の間に座り込んでいた。 外から様子が丸見えになっている。 いい意味だが動物園みたいだ。 微笑ましく和む風景だった。 新しくできた保育園なのだ。 しばらくして頭の中にサイレンみたいに音が鳴った。 それは踏切の音だった。  

去年の夏の突然襲った集中豪雨の日、杉並区が、しかも私が住んでいる辺りの降雨量が一番多かった。 突然の豪雨に傘がなく駅は人だかり、私はコンビニ目指し反対側出口に向かった。 普段は出かける時に踏切を越えて向かう入口だ。 駅からコンビニまでの3秒だけでもびしょ濡れ、滝のように降っていた。 コンビニに気づくのが早かったので間に合って最後の1本のビニール傘(360円也)を買うことができた。 

これでなんとかリュックだけでも濡れずにすむと、体は濡れるの覚悟で私は稲光と雷鳴り響く中を歩き出した。 しかし、これが怖い。 誰ひとり歩いていなかったのだ。 みるみる辺りは雨水が溢れ駅前は冠水し始めていた。 足首までだった水かさがどんどん増えてひざ下にまで達した。 早く家にたどり着きたかった。 早歩きで5分で着く距離なのに増える水の中なかなか前に進まない。 普段からいつでも死の瞬間が訪れたならば受け入れる主義でいるのだが、突然雷に撃たれたならば仕方ないかもしれない、でも、やはり避ける努力をしやるだけのことやらないとなぁ、などと考えながらところどころで雨宿りし様子を見ながら歩く。

黒い人影が歩いて来るのを見て死神かなんて ドキッとしたら、勇敢な男の人で、ホッと安心して私も軒下から歩き出す。 踏切まで歩くとその男の人は渡らずに行ってしまった。 踏切の音が鳴りっ放しだった。 電車も止まっていたかもしれない。 渡って商店街に入るとコンビニの前辺りが冠水していた。 コンビニの場所は少し高くなっていてなんとか冠水を免れているようだが、反対側は川のようになっていた。 もう車は無理だ。 その始まりがあの電気屋さんなのだった。 隣家の車庫の車は大丈夫なんだろうかと見ながらその川の中に入った。 すでに水は膝の高さを越えていた。 しばらく歩くと水かさが減り、無事に我が家にたどり着けた。 濡れネズミな私を飼い猫のヤンヤンがいつものようにゴロンゴロンして向かえてくれ心が暖かになったのだった。 

あの電気屋さんはあの洪水で廃業になったのかなぁ?  これから先あんなふうな豪雨や台風で冠水したら、女の人たちや子供たちが座っているあの板張りは泥まみれになってしまうのだ。 誰も忠告しなかったんだろうか? 

土をアスファルトで覆ってしまっているから雨水は行き場が下水入口しかなくて溢れてしまう。 誰にだってわかることだ。 こんなに覆ってしまわなくてはならないのだろうか?

地面だって息苦しいだろうなぁ、と私の中の子供は考える。 気になる。

携帯から

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