有楽町の野良猫
雨の中を駅に向かい歩いているとどこからか猫の声がするではないか。 街中で大きな声を出すのは普通じゃない。 捨て猫がパニックで鳴いているか仲間や飼い主を呼ぶ声だ。 捨て猫のそれではないようだった。
私は野良猫のだいたいの居場所を知っていたので駅へ向かわず寄り道をした。やっぱり○○食堂だった。 白い華奢な猫が大きな声で鳴いていた。 すうっとテーブルの下に逃げ込んだ。 ふと横を見るともう一匹いた。 食堂のお姉さんが「そこに子猫がいるのよ」と指差した場所を見ると通行人よけの紙で覆われたケージがあった。 ドアには細長いダンボール箱が差し込んであり、中は見えないが子猫の声がした。 一匹のようだ。 すぐ目の前が道路で危ないからだろうか、子猫を保護し食事を与えているのだろう。 白猫は母親なのだ。 ケージの中の子猫に呼びかけているのかと思ったら、どうやら他の子猫を呼んでいるように見えた。 ある距離を保ち近づくと(これは鉄則)、子猫が現われた。
to be continued・・・・
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