映画「不都合な真実」を観て下さい!
1週間前に観たドイツ映画 「みえない雲」 で心を揺さぶられたばかりなのに、またしても心に響いた映画がある。
昨日から六本木で上映が始まってバイト帰りに寄ろうかと思っていたが、ふと「ぴあ」をのぞくと有楽町マリオンでも昨日から上映されているのがわかった。しかもどこでも見かけなかった特別観賞券を駅前買うことができたのだ。ラッキー!
「みえない雲」 は原発事故を通して被爆した女子高校生とボーイフレンドとの恋愛の行方が描かれ、原発反対メッセージが込められていた。
「不都合な真実」 はあの前代未聞の不正選挙で敗北した元アメリカ副大統領アル・ゴアのプレゼンテーション、環境問題による地球そして人類の危機を訴えたドキュメンタリー映画だ。スライドを駆使しての世界各地、主に米国内での講演内容そのままに新たに映像が加えられている。アル・ゴアのユーモアある語り口でひとつずつ事実を検証し分かりやすく説明していくゴアの言葉に、バイトで疲れていても眠くならずスクリーンに引き込まれていった。
今一番重要な作品だと思う。
最近観た映画、アフリカはタンザニアの湖に放たれ繁殖した魚ナイルパーチが引き起こした経済的現象・グローバリズムについてのドキュメンタリー「ダーウィンの悪夢」はあまりの悲惨さと問題提起だけで出口が見えず無力感が漂い、逃げたい気持ちからか異常な睡魔に襲われたが、「不都合な真実」はまだ間に合うと目を覚まさせ希望を与えられるのだ。一緒に頑張ろうというポジティブな呼びかけなのだ。人の心にしっかりと伝わるはずだ。
アル・ゴアは大統領選での敗北が打撃だったと語っていた。立ち直るのに時間もかかったようだ。
アル・ゴアの父親は農業や牛の飼育をしていた。姉が肺癌のひどい痛みで死んでしまったことから、その原因となったタバコを生産していたという痛恨の思いからタバコ栽培をやめてしまった。
小さかった息子の一命を取り止めた交通事故で大事なものを失うかもしれない危機に直面し、同じ経験をした人により救われ癒され心に変容があったという。地球を失うかもしれないという危機を感じ講演を再開した。
説明される数字や表で見ると現在すでに自然の摂理を超えてしまった状況なのだ。地球でさえ体験したことのない事態なのだ。地球は悲鳴をあげているに違いない。
地球が自身で浄化するとしたら? 火、風、そして水じゃないか?
人間の私だったらまず身体の汚れをはたいてシャワーを浴びるわけだし、なんて考えながら背筋が寒くなる。
続く
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