加藤崇之 絵とLIVE 1
ファーラウトは「ジャズ詩大全」(全19巻!)という素晴らしいスタンダードの訳詞集を出し続けているジャズシンガーでもあるピアニストの村尾睦男氏の店。
だいたい博学な人なんじゃないかとは思っていたけれど、この全集はすごい業績だと思う。
昔、渋谷宮益坂の古本屋でばったり会ったことがあり、その時彼はカート・ウ゛ォネガッドの「猫のゆりかご」を手にしていたのを覚えている。 その古本屋は洋書の品揃えがいいのだと言っていた。
村尾さんは私がレギュラーだった六本木「OH‐HO」の近くの店でピアノを弾いていた。 今、村尾さんに聞いたら「Uケントス」だという。 後に名前が変わったので忘れていた。 歌手の歌伴以外にピアノ弾き語りもしていた。
英語が堪能で外人にも人気があった。 私もわりと外人受けするが、ふたりの共通点は愛想がないことだ。 外人はそんなこと関係なしに話しかけてくる。 声かけにくいなんて思わないみたいだ。 こっちも声かけにくくなんてしてないのだが、そう見えてしまうようだ。
村尾さんは一見無口だが、音楽や何か質問したら10個は答が返ってきそうな気もする。そして優しい。
ジャズの店だが、何故か店内はアフリカかインドかというエスニックな雰囲気になっている。
その中に加藤の絵が紛れ込んでいる。
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