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03/14/2007

映画 「ラスト・キング・オブ・スコットランド」

衝撃だった。
事実を元にしたフィクションなのだそうだ。

ウガンダのアミン元大統領を演じたフォレスト・ウィテカーがすごい!  あの優しそうな彼が驚くべき変貌振り。 アカデミー賞主演男優賞を取ったが、納得、大賛成。 始めて出てくるシーンから、スコットランド人医師(もうひとりの主人公である、医者になって初めての赴任先がウガンダ)が感じるだろうハラハラドキドキ。 ストーリーが進むほどに言い様のない恐怖を一緒に体験する感じだ。 何度もゾッとした。
まるで子供のように予想外な心変わり。 疑心暗鬼の字の通りの 「鬼」 へと変貌してゆくアミンの狂気。 悪霊はそれが幼い子供の霊だと凶暴で恐ろしいと 「ポルターガイスト」 の霊能者が言ったセリフを思い出した。 本物のアミン元大統領の映像が最後に出てくるが、その明るく無邪気な笑顔と見え隠れする負の部分の格差はフォレスト・ウィテカーよりもっとすごかった。 もっともっと明るく、もっともっと深い闇。

人類の歴史上に繰り返される虐殺はなぜ起こるのだろうか? なぜ止められないのだろうか? アミンがなぜ狂気へと追い込まれたのだろうか?
独裁者は 「孤独」 だろうと思う。 誰にも諫められずにいれば成長もしないだろうし、我儘になり幼児化していく気がする。
アミンは 「孤独」 と 「不信」 という 「恐怖」 に取り憑かれてしまったのだろう。
若きスコットランド人医師は実在の人物ではなく複数の人間をモデルにで作り上げた人物らしいが、なんだかリアリティがありほんとにいたのではないかと思わされる。
とにかくホラー映画より怖い。 事実が一番恐ろしく、フィクションを軽く超える。

スコットランド人医師はどこかで見たことあるなぁと思ったら、「ナルニア国物語:ライオンと魔女」 でフォーンのタムナスさんなのだった。
先輩医師の金髪の奥さんも見たことあるなぁと思ったら、あの 「Xファイル」 のスカリー捜査官なのだった。

        映画「ラスト・キングマン・オブ・スコットランド」 特別鑑賞券より

                                   

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