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03/27/2009

焦げ茶色の思い出

3月25日記

暑いくらいな暖かい日が続いていたが昨日も今日も朝と夜は寒いと感じた。
昨日は市川「りぶる」のマスター須田さんの告別式だったのだがバイトを抜けられず早朝に弔電を打った。

最近、須田さん専用の席を思い出す。と言っても須田さんがその席に座った姿を見たことがなかった。何回か見たのかもしれないが、キッチンやレジに立っていた姿が一番印象に残っている。でも今頭に浮かぶ須田さんはいつも着ていた焦げ茶色の服であの席に座っている。

夢Duoのオリジナル“ロブノール”を初めて歌ったのは「りぶる」でだった。JazzをやるLIVEハウスで日本語の歌詞でオリジナルを歌うなんて許されないような時代だった。勇気のいることだった。自分が書いた歌詞を人前に出すなんて裸になるくらい恥ずかしかった。
あるときキッチンの中で「Shoomyエライねぇ」と須田さんから一言。勇気百倍だった。

今は夢Duoではガットギターに納まっているが当時加藤はオベーションやエレキにエフェクターでシュワーとした霧か煙のようなギターを弾いていた。どのように曲に声を乗せて音の粒子の空間で歌うか、毎回できるかどうかわからす歌う前はピリピリしていたりした。そのせいだけではないが昔はいつも黒メガネで怖くて近寄りがたい雰囲気だったらしい。(ま、今でもですが)
須田さんはそんな無愛想な私に一度もハテナマークを出したことがなかった。居心地がよかった。

3月26日記

昨夜書いたまま眠っていました。

加藤のギターと私のピアノでフリーな演奏をしていた日、運悪く場違いな若い女の子を連れたお客さんがいた。演奏中に大声で「ジョージ・ベンソンやってよ」などと言い始めた。酔っていて野次のようになっていた。
曲はなく即興で演奏しているのだから無理やり空気を破られると続行は難しい。何度か寸断されそうになり演奏は終わりへと向かった。終われば加藤が「無礼者!」と飛び出していくような殺気のようなものを感じて頭のどこかで止めなければ演奏を続けなければと思いながらも、演奏は終わりに向かっていく。嘘は弾けない。私にはできない。
案の定、演奏が終わったと感じたとたん加藤は客席へ突進し声の主の胸倉をつかんでいた。何と言ったか? 「帰れ!」だったのか? 私も「やめて!」などと言ったかどうか覚えていない。言わなかったと思う。殴らず手を離した。
須田さんが「嫌なら帰ればいいんだよ。こっちは命削って演ってんだよ。」と加藤の代わりのように、普段のソフトな口調とは打って変わり迫力ある太い声で言った。
お客さんの男性の一人も「邪魔なんだよ。帰れよ」と言った。
その客はシュンとなり2ステージが始まる前には謝っておとなしく帰った。高校の先生で元教え子と来ていたそうで、ギターを少し弾くらしく教え子にいいところを見せたかった、Jazzに詳しいというところを見せたかったのだった。

LIVEハウスではたまにお客さんがひどい態度を取ることがあるが、ミュージシャンの代わりに客を怒鳴ったマスターを見たのは須田さんだけだ。だいたいはミュージシャンが暴れる形になる。大暴れするのは、客の横暴に対して店が黙って見ていることへの抗議も含まれている気がする。
LIVEハウスはその店のマスターのポリシーがすごく影響すると思う。その箱はマスターだと言ってもいいくらいだ。だから相性もある。いい店は客がいなくともマスター(もちろんママもあり)一人に聞いてもらいたくて行くミュージシャンがいるはずだ。

私達はそうしてマスターに見守られ箱に育てられた。

須田さん、ありがとうございました。
また、会える日までさようなら。

                

携帯から

                           

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