02/04/2021

歩こうよ

【歩こうよ】   宅 朱未

ゆら  ゆら  

手を広げ

渦巻く  花の散る声

車の屋根から

飛んで来た


ゆら  ゆら

手を広げ

あの日の  色を探して

つかんだ絵の具  持って

さぁ  歩こう


あー  いくつも

扉を  開けたよ

あー  迷わず  向かう

その絵の中

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05/28/2020

未知

未知


              

どこまで続いてる?

  知らねぇよ

ずいぶん遠いね

  知るかよ

どのくらい歩いた?

  わかんねぇよ

どこ? ここ?

  わかるかよッ

             

いくらやっても答えがでない

いつまでも

探してる

科学も

哲学も

わたしは

帰り道を


宅 朱未

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初音まだかな?

初音まだかな?


           

ひんやり しゅわああっ 朝が来て

小鳥 トットットットッ

じっくりさくさく 霜が降りて

小松菜 パクパク

待ち遠しい 早くおいでよ

ほー ほけきょ


宅 朱未

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僕の禅

僕の禅


               

閑かな縁側に 円く日溜まりあり

時の流れ 引き寄せて

ふと 気がつく僕の 胸の奥の庭に

ぽかり 浮かぶ 音の井戸

              

幽かな夜の気配 ひとすじ絹の声

辺り 更に 幽かなり

ふと 気がつく僕の 胸の奥の庭に

走り渡る 六つの弦

宅 朱未

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幽玄

幽玄



幽(かすか)に深く美しく 真の花

我の心 我にも隠すごとく  

ふと しいださん

解き放たんと 我を離れ見る

心の奥より匂い出づる香り

欠くことのできぬ何ものか

                   

幽かに深く美しく 秘すれば花

ひっそり咲く花のごとく

たまたま見つけ出されん

我忘れたとき はっと目開く

年々見につけたる珍しき風情

欠くことのできぬ何ものか


宅 朱未

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天国への最後の階段 ー Last steps to heaven -

天国への最後の階段

 Last steps to heaven 



藍色の  空に白む  夜明けよ

心も  白く

  目指し  生まれ変わる

ひとり  静かに  歩む


再生の  道に響く  調べよ

永遠(とわ) すべて  溶ける

希望  捨てず  振り返らず

  階段  昇る


宅 朱未

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ハーブと猫とたまごっち

ハーブと猫とたまごっち


ハーブを育てる

枯らさないように気を配って

猫を育てる

最後までめんどう見るつもりで

たまごっちを育てる

ちゃんと躾もする

人間と同じさ

リセットはできないけれど

世話の仕方が悪いとグレるって


水やり過ぎない 

根が腐っちゃう

訳あって手放しても

責任もって後を見る

わがままは厳しく叱る

手遅れにならないように


育てるっていいな

クリエイティブだ

大変だって?

でも  贈り物があるじゃない?

心なごませ  楽しませ  癒してくれる

うまくゆくと

自分も育つ


宅 朱未

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09/22/2016

霧の中

秋分の日に。

【 霧の中 】

廻る空に  夏はゆきて

風の音に  秋の声を告ぐ

それが自然  移りゆく時の技(わざ)
                  
鳥の瞼(まぶた)  映る景色

いつか夢に見て

僕は死んで  たどり着いた

だから  悲しまないで


★ブラームスの交響曲第3番第3楽章の一部に歌詞をつけたもの。
ShoomyBand CD「Requiem」

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09/29/2015

わぁぷ・うぉーきんぐ





「わぁぷ・うぉーきんぐ」 宅 朱美



影法師を見ながら歩く  影法師がどんどん伸びる

伸びて伸びて  道がゆがんでくる  ゆれてくる

 さあ  なわとびに滑りこむように

 その中へ  『おはいんなさい』


                          
お月さん追いかけて歩く  ビルの谷間でかくれんぼ

探して探して  月がゆがんでくる  ふくれてくる

さあ  ふとんに潜りこむように

その中へ  『おはいんなさい』

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03/30/2011

自然が悪いんじゃないよ!

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始めに野原があった

草を食む動物たちが静かに生きていた

肉を求める動物たちも平和に生きていた

すべての時が自然に流れていた

地震が起こってもそれは摂理だった

人が野を耕し家を建てた

文明が起こり技術が発達した

車が走りビルが建ちボイジャーが飛んだ

文化という大きな大きな流れができていた

地震が起きると破壊でしかなくなった

でも 自然が悪いんじゃないよ!

人間は戦争でも破壊する

自然が悪いんじゃないよ!

宅 朱未 (20年くらい前に書いた詩)

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