歩こうよ
【歩こうよ】 宅 朱未
ゆら ゆら
手を広げ
渦巻く 花の散る声
車の屋根から
飛んで来た
ゆら ゆら
手を広げ
あの日の 色を探して
つかんだ絵の具 持って
さぁ 歩こう
あー いくつも
扉を 開けたよ
あー 迷わず 向かう
その絵の中
【歩こうよ】 宅 朱未
ゆら ゆら
手を広げ
渦巻く 花の散る声
車の屋根から
飛んで来た
ゆら ゆら
手を広げ
あの日の 色を探して
つかんだ絵の具 持って
さぁ 歩こう
あー いくつも
扉を 開けたよ
あー 迷わず 向かう
その絵の中
未知
どこまで続いてる?
知らねぇよ
ずいぶん遠いね
知るかよ
どのくらい歩いた?
わかんねぇよ
どこ? ここ?
わかるかよッ
いくらやっても答えがでない
いつまでも
探してる
科学も
哲学も
わたしは
帰り道を
宅 朱未
僕の禅
閑かな縁側に 円く日溜まりあり
時の流れ 引き寄せて
ふと 気がつく僕の 胸の奥の庭に
ぽかり 浮かぶ 音の井戸
幽かな夜の気配 ひとすじ絹の声
辺り 更に 幽かなり
ふと 気がつく僕の 胸の奥の庭に
走り渡る 六つの弦
宅 朱未
幽玄
幽(かすか)に深く美しく 真の花
我の心 我にも隠すごとく
ふと しいださん
解き放たんと 我を離れ見る
心の奥より匂い出づる香り
欠くことのできぬ何ものか
幽かに深く美しく 秘すれば花
ひっそり咲く花のごとく
たまたま見つけ出されん
我忘れたとき はっと目開く
年々見につけたる珍しき風情
欠くことのできぬ何ものか
宅 朱未
天国への最後の階段
ー Last steps to heaven -
藍色の 空に白む 夜明けよ
心も 白く
光 目指し 生まれ変わる
ひとり 静かに 歩む
再生の 道に響く 調べよ
永遠(とわ)に すべて 溶ける
希望 捨てず 振り返らず
今 階段 昇る
宅 朱未
ハーブと猫とたまごっち
ハーブを育てる
枯らさないように気を配って
猫を育てる
最後までめんどう見るつもりで
たまごっちを育てる
ちゃんと躾もする
人間と同じさ
リセットはできないけれど
世話の仕方が悪いとグレるって
水やり過ぎない
根が腐っちゃう
訳あって手放しても
責任もって後を見る
わがままは厳しく叱る
手遅れにならないように
育てるっていいな
クリエイティブだ
大変だって?
でも 贈り物があるじゃない?
心なごませ 楽しませ 癒してくれる
うまくゆくと
自分も育つ
宅 朱未
秋分の日に。
【 霧の中 】
廻る空に 夏はゆきて
風の音に 秋の声を告ぐ
それが自然 移りゆく時の技(わざ)
鳥の瞼(まぶた) 映る景色
いつか夢に見て
僕は死んで たどり着いた
だから 悲しまないで
★ブラームスの交響曲第3番第3楽章の一部に歌詞をつけたもの。
ShoomyBand CD「Requiem」
「わぁぷ・うぉーきんぐ」 宅 朱美
影法師を見ながら歩く 影法師がどんどん伸びる
伸びて伸びて 道がゆがんでくる ゆれてくる
さあ なわとびに滑りこむように
その中へ 『おはいんなさい』
お月さん追いかけて歩く ビルの谷間でかくれんぼ
探して探して 月がゆがんでくる ふくれてくる
さあ ふとんに潜りこむように
その中へ 『おはいんなさい』
始めに野原があった
草を食む動物たちが静かに生きていた
肉を求める動物たちも平和に生きていた
すべての時が自然に流れていた
地震が起こってもそれは摂理だった
人が野を耕し家を建てた
文明が起こり技術が発達した
車が走りビルが建ちボイジャーが飛んだ
文化という大きな大きな流れができていた
地震が起きると破壊でしかなくなった
でも 自然が悪いんじゃないよ!
人間は戦争でも破壊する
自然が悪いんじゃないよ!
宅 朱未 (20年くらい前に書いた詩)
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