poem

小さきもの 

                              

物干し台から大家さんの庭

ベージュの芝の上に猫

軒下のいつもの野良猫

宙に向かって軽く猫パンチ

背伸びしてほほえみ遊ぶ

いつもとちがう顔

風の精がいる  きっと

                    

坂道に向かってゆっくり散歩

風に吹かれ鼠の死骸ひとつ

あの野良猫かあのカラス

しっぽをつまみ草原に投げる

かわいそうだけど気持ち悪い

早く土になぁれ

土の精がいる  きっと

    

         ~クーヤンの一周忌に~   宅 朱未 

 *クーヤンが逝ってしまってもう10年以上たってしまいました。

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夢猫

                              

にゃあ  にゃあ  にゃあ  にゃん

ごろごろごろ  ごろごろごろにゃん

みゃあ  みゃあ  みゃあ  みゃん

にゃん  にゃぁ  むにゃにゃん

にゃにゃにゃにゃっ  みゃっ

みゅみゅみゅみゅっ  にゃにゃぁん

にゅあご  にゃあご  にゃあ語

                     

                     宅 朱未

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ふわふわ猫

                           

朝もはよから  にゃあにゃあ

えさを忘れるな

トイレが汚れてるよ

                   

わかったわよ 今起きるわよ

            

夏がやって来て

すいた毛が綿菓子になってる

                   

ふにゃふにゃ  ほにゃほにゃ

はにゃほにゃ  ほにゃにゃ

                  

ああ  暑い!

                  

                 宅 朱未

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ハーブと猫とたまごっち

                                                                  

ハーブを育てる  枯らさないように気を配って

猫を育てる  最後までめんどう見るつもりで

たまごっちを育てる  ちゃんと躾もする

人間と同じさ  リセットはできないけれど

世話の仕方が悪いと愚れるって

水やり過ぎない  根が腐っちゃう

訳あって手放しても  責任もって後を見る

わがままは厳しく叱る  手遅れにならないよう

育てるっていいな  クリエイティブだ

大変だって?  でも贈り物があるじゃない

心なごませ  楽しませ  癒してくれる

うまくゆくと自分も育つ

                     宅 朱未

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ペペロス

                                                 

私がお産婆さん  えらい大きな子猫

のんびり  ふかふか  トロい猫

窓の外見る背中  哲学猫

いつのまにか  なくてはならぬ  癒し猫

人の歴史を背負って猫は逝く

あのあったかな体は  愛の根源からやってくる

人に見えないものを持ってかけてくる

                  宅 朱未                                   

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