12/24/2005
07/20/2005
幽玄
幽(かすか)に深く美しく 真の花
我の心 我にも隠すごとく
ふと しいださん
解き放たんと 我を離れ見る
心の奥より匂い出づる香り
欠くことのできぬ何ものか
幽かに深く美しく 秘すれば花
ひっそり咲く花のごとく
たまたま見つけ出されん
我忘れたとき はっと目開く
年々見につけたる珍しき風情
欠くことのできぬ何ものか
*座右の銘である世阿弥の『花伝書』より、自分のために要約したもの。
07/15/2005
霧の中 -Binさんにー
廻る空に 夏はゆきて
風の音に 秋の声を告ぐ
それが自然 移りゆく時の技
鳥のまぶた 映る景色
いつか夢に見て
僕は死んで たどり着いた
だから 悲しまないで
宅 朱未
* ブラームスの「交響曲第3番 第3楽章」に歌詞をつけ歌っている
元朝日新聞記者 (故)鈴木 敏氏に捧げたもの
07/14/2005
時間
1日が1週間 1時間が1分
時の魔術
伸びたり縮んだり 心のまま
アインシュタインが言った
『宇宙旅行しても年をとらない』と
一瞬のイメージ 一対のファンタジー
時の呪術
浮かび重なり 形になる
レノンが歌った
『一日は二人にとって一つの時』と
1音が吐息 1曲が人生
時の芸術
絶えず変化し 自然なもの
世阿弥が演じた
『咲く花のように一期一会』と
宅 朱未
06/26/2005
サーカディアン・リズム
昼と夜 光と闇 男と女
地球は2ビート 太陽のリズム
サーカディアン・リズム
大気が乱れるずっと前
人は太陽の角度で生きていた
体の中のコンパスで
踊るようにバランスをとっていた
宇宙は1ビート 循環のリズム
宅 朱未
サウダージ
遠い夏の日 今 再び
時の流れから 浮かび上がる
今も変わらぬ その笑顔に
やさしい気持ちが甦るよ
いつの日も 現在(いま)ある
未来さえ
過去に見た夢 今 再び
意識の淵から 舞い上がる
今に伝える その閃き
なつかし思いに立ち戻るよ
いつの日も 現在(いま)ある
未来さえ
宅 朱未
未来さえ
06/24/2005
ロブノール
暑く煙る 砂漠に揺れる 蒼くさまよう 潮の湖
熱く燃えて 砂に散った 朱い花を
謡う波に 心預け 祈る
厳しく凍る 砂漠に揺れる 闇にさまよう 幻の湖
欠ける月を数え 遥か絹の道を
踊る風に 心預け 祈る
激しく廻る 都会に揺れる 光りさまよう 硝子の湖
時を超えて 夢に咲いた 朱い花を
集う調べに 心預け 祈る
宅 朱未
* ロブノール: 中国タクラマカン砂漠にある楼蘭遺跡近くにある伝説の”さまよえる湖” 「ろぷのーる」または「ろっぷのーる」と発音される。 日本では公式には「ろぶのーる」に統一されている。 今は干上がっているが探検家ヘディンの写真では水をたたえていた。 私は「ロブ乃ール」という六本木のJazz Barで音楽的に育った。
ジョビンの空間
さあ! 窓を開け放ち
風と雲に乗り
コルコヴァドの丘 上から見下ろし
心駆け巡る アマゾン
午後の風 香る まどろんで
何度も くり返し聴いた
今 音を紡ぎ
たどる 緻密な流れ
( 美しき和音 )
宅 朱未
06/20/2005
豊かな意識
子供のころお使いに行った
八百屋さんに着く前に買うもの忘れた
魚屋さんの前でタコに見とれていたから
だから バナナだったかな?
夏休みに毎日ラジオ体操に行った
朝ご飯までに帰らなくちゃいけない
怒られるのわかってるのにやっぱり
川のメダカが気になる
わっ きれいなトンボ
帰り道からはずれる
気がつくとお昼ご飯
大人になると偶然という言葉に出会う
無意識が遠くなる
子供のころは夢も現実もなく
自分の気持ちをつかんでいた
自分自身に集中していた
なんでも受けとめることができた
宅 朱未
06/17/2005
海の想い出
えー 嘘のよう 見て!
朝の 静けさに
沖で 広がる雲
すぐに たどり着く
日々流され 傷つく人間
空に開く 永遠
えー 嘘のよう 聞いて!
黒に 吸い込まれ
深い 眠りの夜
消えた 何もかも
母の声に 包まれし日
気がつけば 目の前
宅 朱未
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